JR大糸線の穂高駅は、安曇野観光の玄関口です。駅前にレンタサイクル店とシェアサイクルのステーションがそろっていて、車がなくても主要スポットを回れます。
ただし、実際に計画を立ててみると迷うのは「どこを回るか」より先に「どこで、どう借りるか」です。穂高駅前の3つの借り方は、料金体系も営業期間も支払い方法も、それぞれまったく違います。雨の日は休みの店があり、12月中旬から3月中旬まで休業する店があり、クレジットカードしか使えないサービスとクレジットカードが使えない店が同じ駅前に並んでいます。
この記事では、各店とサービスの公式情報をもとに料金と条件を整理したうえで、穂高駅からの距離に合わせたモデルコースを紹介します。情報は2026年8月時点で各公式サイトを確認したものです。
結論:穂高駅の自転車は「借り方3択」から選ぶ
穂高駅で自転車を借りる方法は3つあります。まず全体像を押さえてください。
| しなの庵 | ひつじ屋 | 安曇野シェアサイクル | |
|---|---|---|---|
| 場所 | 穂高駅前(徒歩すぐ) | 駅ロータリー正面 | 駅前ほか市内17か所 |
| 普通自転車 | 1時間200円/1日1,500円 | 1時間300円 | 取り扱いは電動アシスト中心 |
| 電動アシスト | 1時間300円/1日2,000円 | 1時間400円 | 15分100円/12時間上限1,500円 |
| 営業 | 8:30〜日没 雨天・冬季(12月中旬〜3月中旬)は休み | 8:30〜18:00 冬期は10:00〜17:00 | 通年(冬季は縮小運用) |
| 支払い | 現金・QRコード決済 | 店頭で確認 | アプリでクレジット決済のみ |
| 乗り捨て | 市内の宿泊施設のみ | 配達は有料 | ステーション間で自由 |
| 荷物預かり | 無料 | 無料 | なし(駅のロッカーを利用) |
選び方の目安は、利用時間と季節と支払い手段の3点です。
- 3時間以内の短時間なら、しなの庵が最も安い。普通自転車3時間で600円です。
- 電動アシストで4時間以上走るなら、シェアサイクルが安い。15分100円ですが12時間まで1,500円の上限があるため、3時間45分を超えた時点で定額になります。
- 冬(12月中旬〜3月中旬)はしなの庵が休業。この時期はひつじ屋かシェアサイクルの二択です。
- 雨予報の日はしなの庵が休み。天気が怪しい日に「駅に着いてから決める」のは危険です。
- クレジットカードを持たない旅行者はシェアサイクルを使えない。逆にしなの庵は現金とQRコード決済のみです。
後述するとおり、穂高駅を起点にした王道の周遊ルートは約9km・走行時間で40〜50分程度です。つまり自転車に乗っている時間そのものは短く、旅程を決めるのは走行距離ではなく「借り方」と「施設の閉館時刻」になります。ここを先に固めるのが失敗しないコツです。
穂高駅で自転車を借りる3つの方法
しなの庵|料金は最安、ただし雨と冬は休み
穂高駅前(安曇野市穂高5951-2)にあるレンタサイクル&レンタカー店です。公式サイトによると、料金は次のとおりです。
| 利用時間 | 普通自転車・子供用 | 電動アシスト・スポーツバイク |
|---|---|---|
| 1時間 | 200円 | 300円 |
| 3時間 | 600円 | 900円 |
| 6時間 | 1,200円 | 1,800円 |
| 1日(24時間) | 1,500円 | 2,000円 |
| 48時間 | 2,800円 | 3,800円 |
この料金表には、意外と見落とされる分岐点があります。普通自転車は8時間以上、電動アシストは7時間以上を予定しているなら、時間料金より1日料金のほうが安くなります。朝から夕方まで安曇野にいるつもりなら、最初から1日で借りたほうが得です。
車種は普通自転車(バーハンドル/アーチハンドル)、子供用、電動アシスト、クロスバイク、マウンテンバイク、タンデム(2人乗り)まで用意されています。タンデムは普通自転車料金の2人分です。幼児用の前座席・後ろ座席は無料オプションですが数に限りがあるため、子ども連れは予約時に伝えておくと確実です。
公式サイトに明記されている条件のうち、旅行者にとって重要なものを挙げます。
- 営業時間は8:30〜日没まで。時間外は要相談とされています。
- 定休日は「雨天・冬季(12月中旬〜3月中旬)」。雨の日は営業しない点が最大の注意点です。雨予報になった場合の行き先の組み替え方は雨の日に楽しめる安曇野の観光スポット12選にまとめています。
- 支払いは現金またはQRコード決済(PayPay・d払い・auPAY)。免許証などの身分証は不要で、前金や補償金もなく、返却後の事後精算です。
- スーツケースなど大きな荷物を無料で預かってもらえます。車で来た場合の無料駐車場もあります。
- 走行中のパンク、鍵の紛失、電動アシストのバッテリー切れは連絡すれば無料でサポートしてもらえます。
- オリジナルのサイクリングマップがもらえ、希望すれば地元スタッフがルートを提案してくれます。
宿泊者向けには配達と乗り捨てのサービスもあります。配達は3時間以上の利用が対象で、当日朝8:30までに電話かオンラインで予約すると、9:00〜9:30を目安に宿へ届けてもらえます。乗り捨ては安曇野市内の宿泊施設に限られ、観光施設や駅への乗り捨てはできません。燃料費高騰により一部の宿への配達・乗り捨ては有料になるため、事前に確認してください。キャンセルは無料です。
ひつじ屋|冬期も営業しているカフェ併設店
穂高駅のロータリー正面にある、カフェを併設したレンタサイクル店です。安曇野市観光協会の案内によると、料金と営業時間は次のとおりです。
- 普通自転車 300円/1時間、電動アシスト自転車 400円/1時間、マウンテンバイク 500円/1時間
- 営業時間は8:30〜18:00(冬期は10:00〜17:00)
- 荷物の預かりは無料、レンタサイクルの配達は有料
- レンタル料金に保険料が含まれる
1時間あたりの単価はしなの庵より高めですが、冬期も営業時間を短縮して営業している点が決定的な違いです。しなの庵が休業する12月中旬から3月中旬にかけて、駅前で対面式のレンタサイクルを借りたい場合の選択肢になります。子供用自転車の扱いもあります。
なお料金と営業時間は変わる可能性があるため、実際に借りる前に店舗へ確認することをおすすめします。カフェの営業時間はレンタサイクルの受付時間と一致しない場合があります。
安曇野シェアサイクル|通年・15分単位・乗り捨て自由
安曇野市が「HELLO CYCLING」のプラットフォームで運用しているシェアサイクルです。スマートフォンのアプリで会員登録すれば、市内のステーションならどこで借りてどこで返しても構いません。全車に電動アシストが付いています。
HELLO CYCLING公式の長野県料金表では、安曇野市エリアの料金は次のように設定されています。
| 車種 | 利用開始30分まで | 以降15分ごと | 12時間まで |
|---|---|---|---|
| 自転車(シティサイクル) | 設定なし | 100円 | 1,500円 |
| スポーツタイプ | 設定なし | 100円 | 1,500円 |
| e-Bikeタイプ | 300円 | 200円 | 3,000円 |
ここに見落としやすい落とし穴があります。HELLO CYCLINGのステーション一覧を見ると、穂高駅周辺には「JR穂高駅前」のステーションとは別に「穂高駅隣接観光案内所(e-bike専用)」というステーションが存在します。e-Bikeタイプは上の表のとおり別料金で、12時間の上限も3,000円と倍になります。同じ駅前でも、どのステーションのどの車両を借りるかで料金が変わるということです。HELLO CYCLING公式も「ご利用の前には必ずアプリ内で料金をご確認ください」と明記しています。借りる前にアプリの料金表示を必ず見てください。
ステーションは安曇野市内に17か所あります。観光協会の案内では、明科駅・穂高駅・豊科駅・安曇追分駅・柏矢町駅の各駅のほか、国営アルプスあづみの公園(中央口)、大王わさび農場、安曇野ちひろ美術館、安曇野しゃくなげの湯、ほりがね物産センター、安曇野スイス村、穂高ビューホテル、休暇村リトリート安曇野ホテルなどに置かれています。大王わさび農場や、駅から遠い施設にもステーションがあるため、「行きは自転車、帰りは電車やバス」といった片道利用ができるのがシェアサイクル最大の強みです。
注意点は3つあります。
- 決済はクレジットカードのみです。現金では利用できません。
- 冬季は運用が縮小されます。観光協会の案内によると、2025年12月〜2026年3月は「冬季実証事業」として車両を20台、貸し借り拠点を14か所に変更して運用されました。同様の縮小運用が行われる可能性があるため、冬に使う予定なら事前に台数と拠点を確認してください。
- 子ども用の車両はありません。小さな子ども連れの場合は、幼児座席のあるしなの庵などのレンタサイクル店を選ぶことになります。
なお、シェアサイクルの利用期間を「4月〜11月末」と書いている観光情報がありますが、安曇野市観光協会の現在の案内では利用期間は通年とされています。古い情報が残っているページがあるため、期間や料金は公式サイトで確認するのが確実です。
借りる前に確認したい5つのこと
① 雨天と冬季の休業
もう一度強調します。しなの庵の定休日は「雨天・冬季(12月中旬〜3月中旬)」です。天気予報が雨の日は、駅に着いても借りられない可能性があります。安曇野は夏でも午後に雷雨になることがあるため、朝の時点で微妙なら、通年運用のシェアサイクルを併せて検討しておくと安心です。
② 支払い手段が正反対
しなの庵は現金とQRコード決済(PayPay・d払い・auPAY)、シェアサイクルはアプリ経由のクレジット決済のみです。「クレジットカードだけ持っている人」と「現金だけ持っている人」で、選べる選択肢が入れ替わります。海外からの旅行者や、QRコード決済アプリを入れていない方は特に注意してください。
③ 乗り捨てできる範囲
「乗り捨て」と一言でいっても中身が違います。シェアサイクルは市内17か所のステーション間で自由に乗り捨てできますが、しなの庵の乗り捨ては安曇野市内の宿泊施設に限定されており、観光施設や駅には返せません。「大王わさび農場で乗り捨てて、そこからバスで帰る」といった動き方をしたいなら、シェアサイクル一択です。
④ ヘルメットと荷物
自転車のヘルメット着用は努力義務です。穂高駅前の安曇野市観光情報センターでは、ヘルメットとモバイルバッテリーの貸出(先着順)を行っています。観光情報センターは穂高駅を背にして左手の建物(安曇野市穂高5952-3)にあり、営業時間は9:00〜17:30(11〜3月は17:00)、定休日はありません。
大きな荷物は、しなの庵・ひつじ屋とも無料で預かってもらえます。シェアサイクルを使う場合は預かり先がないため、穂高駅または観光情報センターのコインロッカーを利用することになります。
⑤ 立ち寄れる「サイクリングオアシス」
安曇野市観光協会は「安曇野サイクリングオアシス」という制度を設けています。登録店舗では、道に迷ったときやトラブル時の相談に応じてもらえるほか、駐輪スペースの案内、店舗を利用しなくてもトイレを貸してもらえる、マイボトルへの給水といったサポートが受けられます。長距離を走る場合は、ルート上のオアシス店舗を先に確認しておくと安心です。
穂高駅からの距離感をつかむ
コースを組む前に、地理の基本を押さえてください。穂高駅を挟んで、観光スポットは東側と西側に分かれます。ここを誤解すると、実際には走れない行程を組んでしまいます。
- 東側(平地・田園エリア):穂高神社、碌山美術館、東光寺、大王わさび農場、拾ケ堰など。ほぼ平坦で、初めてでも走りやすいエリアです。
- 西側(山麓エリア):穂高温泉郷、八面大王足湯、魏石鬼窟、有明山神社など。北アルプスの山裾に向かうため緩やかな登りが続きます。電動アシストがあると負担がまったく違います。
主なスポットまでの距離の目安は次のとおりです。
| スポット | 方向 | 穂高駅からの目安 |
|---|---|---|
| 穂高神社 | 駅前 | 徒歩数分。自転車なら発進してすぐ |
| 碌山美術館 | 東 | 徒歩7分(公式)。自転車で数分 |
| 東光寺 | 東 | 穂高神社の先。自転車で5分前後 |
| 大王わさび農場 | 東 | 約2.3km・徒歩約30分(公式)。自転車で10〜15分 |
| 穂高温泉郷・八面大王足湯 | 西 | 山麓方向で登り基調。電動アシスト推奨 |
| 国営アルプスあづみの公園(堀金・穂高地区) | 南西 | 市の公式コースでは32kmコースに組み込まれる距離 |
大王わさび農場の公式サイトは、穂高駅から約2.3km、タクシー約10分、徒歩約30分と案内しています。自転車なら片道10〜15分程度です。碌山美術館は公式に「穂高駅より徒歩7分」とあり、駅からの中心部の観光は自転車がなくても成立する近さです。自転車が本当に効いてくるのは、大王わさび農場より先や、西側の山麓エリアに足を伸ばすときだと考えてください。歩いて回れる範囲だけを知りたい場合は、穂高神社周辺の観光スポット11選に徒歩圏のスポットを距離順でまとめています。
逆に注意したいのが、東西をまたぐ移動です。大王わさび農場(駅の東2.3km)から八面大王足湯(駅の西・穂高温泉郷)へ移動する場合、駅を通り越して反対側へ行くことになります。自転車では片道30分前後を見ておく必要があり、「わさび農場のあと、ついでに足湯へ」という感覚で組むと時間が足りなくなります。半日で回るなら、東側か西側のどちらかに絞るのが現実的です。
なお西側の穂高有明には、天蚕センター・安曇野山岳美術館・穂高郷土資料館が徒歩圏にまとまっています。混雑を避けたい人向けの行き先は安曇野の穴場観光スポット12選に料金・休館日つきでまとめました。西側は登り基調なので、この3館を自転車で回るなら電動アシストを選んでください。
レンタサイクルで巡るモデルコース3案
コース①|わさび田と湧水をたどる王道コース(約9km・半日)
穂高駅の東側を回る、最も定番のコースです。長野県公式観光サイトが紹介している周遊ルートは、総距離約9km、ゆっくり走って走行時間40〜50分とされています。散策や食事を含めて半日で回れる手軽さが魅力です。
- 穂高駅で自転車を借りる(8:30〜9:00にスタートすると余裕があります)
- 穂高神社:駅からすぐ。日本アルプスの総鎮守で、旅の安全を祈願します。御朱印は9:00〜17:00に社務所で受けられます
- 碌山美術館:駅から徒歩7分(自転車で約2〜3分)の距離にある赤レンガの美術館。3〜10月は9:00〜17:10で、入館は閉館の30分前までです
- 東光寺:山門前の大きな赤い下駄「吉祥仁王様の下駄」が目印
- 大王わさび農場:穂高神社から約1.5kmの一本道。入場無料で、3〜11月は8:00〜17:00、12〜2月は9:00〜16:00です
- せせらぎの小路:万水川沿いの全長約2kmの平坦な土手道。案内板があるので迷いません
- 穂高駅へ戻る
大王わさび農場の中には、農場の名前の由来になった大王神社があります。八面大王の胴体を埋めた場所と伝わる神社で、多くの人が水車小屋だけを見て帰るため、混雑時でも比較的静かに参拝できます。農場の見どころやお土産は大王わさび農場ガイドにまとめています。
このコースなら、しなの庵の普通自転車を4時間借りて800円。走行距離が短いので、電動アシストは必須ではありません。
コース②|八面大王の伝説をたどるコース(西側・電動アシスト推奨)
安曇野には、坂上田村麻呂に討たれたと伝わる鬼の首領「魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)」の伝説が残り、その舞台とされる場所が市内に点在しています。一般的な観光コースではまず扱われませんが、伝説ゆかりの地は駅の西側の山麓に集まっており、公共交通では回りにくいぶん自転車が効きます。
- 魏石鬼窟(ぎしきのいわや):八面大王が本拠にしたと伝わる岩窟。有明山の山麓、宮城地区にあります。観光地として整備された場所ではないため、魏石鬼窟の解説記事で足元や駐輪の状況を確認してから向かってください
- 八面大王足湯:穂高温泉郷にある無料の足湯。登りを走ったあとの休憩に最適です。タオルの持参だけ忘れずに。詳しくは八面大王足湯のアクセスガイドをご覧ください
- 有明山神社:「信濃富士」と呼ばれる有明山の里宮。神門「裕明門」の彫刻が見どころです
このコースは登り基調のため、電動アシスト自転車を強くおすすめします。しなの庵の電動アシストなら1日2,000円、シェアサイクルなら12時間上限1,500円です。伝説そのものの筋立ては魏石鬼八面大王伝説のあらすじで、ゆかりの地を一覧で見たい場合は八面大王ゆかりの史跡8選が参考になります。半日での回り方は安曇野 鬼伝説めぐりのモデルコースにまとめています。
コース③|安曇野市公式サイクリングコース(本格派・21〜32km)
しっかり走りたい方向けに、安曇野市がサイクリングコースを3本設定しています。元マウンテンバイクオリンピック代表の小林可奈子さんの協力で設定されたもので、市の公式サイト(2026年4月8日更新)で公開されています。
| コース | テーマ | 総距離 | 想定所要時間 |
|---|---|---|---|
| Aコース(穂高・豊科方面) | 水 | 約31.3km | 約4時間 |
| Bコース(三郷方面) | 果実 | 約21.6km | 3時間 |
| Cコース(穂高山麓方面) | 山麓 | 約32km | 4時間 |
Aコースは「あづみ野やまびこ自転車道」を軸に、穂高の街を抜けてわさび畑と北アルプス、世界かんがい施設遺産に登録された拾ケ堰を巡ります。Bコースは拾ケ堰から貞享義民記念館を経て三郷のりんご畑へ。Cコースは有明山神社から穂高山麓の観光スポットを回り、国営アルプスあづみの公園を経て堀金へ抜けます。
注意したいのは、この3コースはいずれも21〜32kmあり、観光施設をゆっくり見て回る余裕は残らないという点です。想定所要時間の3〜4時間は走行が中心で、途中でわさび農場や美術館に長居する前提の数字ではありません。「観光メインで自転車は移動手段」という場合はコース①、「走ること自体が目的」という場合にこの公式コースを選んでください。
各コースのGoogleマップは市の公式ページからたどれます。紙のマップは市役所や穂高駅前の安曇野市観光情報センターなどで配布されているので、当日受け取れます。道幅が狭い場所や交通量の多い道路も含まれるため、速度を出しすぎないよう注意してください。
自転車で参加できる「八面大王伝説の謎を追え!」
安曇野市観光協会は、自転車でスポットを巡るフォトラリー企画「あづみ野ぐるっとサイクリング」を実施しています。2026年は夏の2大企画として7月24日〜9月27日に開催され、そのひとつが「八面大王伝説の謎を追え!」です。自転車でスポットを巡り、クイズに正解するとQUOカード1,000円分がもらえる内容が案内されています。もうひとつの企画は、飲食店や観光施設でポイントを貯める「ポイント1.5倍キャンペーン」です。
基本の遊び方は、専用アプリをダウンロードしてチェックポイントを巡り、指定された写真を撮って登録するというものです。参加費は無料で時間制限もなく、ポイントは1日単位で集計され、複数回参加すると累積されます。獲得点数に応じて景品が用意されており、穂高駅前の安曇野市観光情報センターで集計画面を見せると受け取れます。
開催期間と内容は年によって変わります。レンタサイクルと組み合わせて参加を考えている方は、出発前に安曇野市観光協会の公式サイトで最新の実施状況を確認してください。伝説の舞台を自分の足で巡る企画は、このサイトで扱っている八面大王の世界と最も相性がよい遊び方です。
季節ごとの注意点
春〜秋(4月〜11月)
3つの借り方すべてが使え、周遊バスも運行する時期です。安曇野の平野部は勾配がほとんどなく、初めてでも走りやすい環境です。ただし夏は日差しが強く、日陰の少ない田園地帯を走ることになります。帽子、サングラス、日焼け止めの用意をおすすめします。しなの庵の公式サイトも同じ点を注意事項として挙げています。給水は、サイクリングオアシスの給水スポットが利用できます。
4月は、自転車の利点が最も大きくなる時期でもあります。安曇野の桜スポットは駐車場が数台しかない場所が多く、拾ケ堰じてんしゃひろばや早春賦歌碑公園は車より自転車のほうが確実にたどり着けます。見頃が早い順に並べた市内13か所は安曇野の桜おすすめスポット13選にまとめています。
冬(12月中旬〜3月中旬)
この時期は条件が一気に厳しくなります。
- しなの庵は冬季休業です
- ひつじ屋は10:00〜17:00の短縮営業になります
- シェアサイクルは通年運用ですが、冬季は台数と拠点が縮小される運用実績があります
- 大王わさび農場は12〜2月が9:00〜16:00と1時間早く閉まります
- 安曇野ちひろ美術館は冬期休館、周遊バスも運休期間に入ります
冬に安曇野を訪れる場合、レンタサイクルを前提にした計画そのものを見直したほうが確実です。日照時間が短く、営業時間も短縮されるため、実質的に動ける時間は半日程度と考えてください。
よくある質問(FAQ)
予約は必要ですか?
当日その場で借りることもできますが、繁忙期や特定の車種(電動アシスト、タンデム、幼児座席付きなど)を希望する場合は事前予約が安心です。しなの庵はオンライン予約と電話予約に対応しており、キャンセルは無料です。宿への配達を希望する場合は、当日朝8:30までの予約が条件になります。
電動アシストは必要ですか?
穂高駅の東側(穂高神社・碌山美術館・大王わさび農場方面)を回るだけなら、平坦なので普通自転車で十分です。一方、西側の穂高温泉郷や有明山方面、国営アルプスあづみの公園など山側に向かうコースは登り基調になるため、電動アシストがあると疲労がまったく違います。走行距離が20kmを超える場合も電動アシストをおすすめします。
子ども連れでも借りられますか?
しなの庵とひつじ屋には子供用自転車があります。しなの庵は幼児用の前座席・後ろ座席を無料オプションとして用意していますが、数に限りがあるため予約時に伝えてください。シェアサイクルには子ども用の車両がないため、小さな子ども連れの場合はレンタサイクル店を選ぶことになります。
雨が降ってきたらどうすればいいですか?
走行中に降られた場合は、無理をせず「安曇野サイクリングオアシス」の登録店舗に立ち寄って様子を見るのが安全です。オアシスでは駐輪スペースやトイレを利用でき、トラブル時の相談にも応じてもらえます。なお、しなの庵は雨天が定休日にあたるため、出発前から雨予報の日は営業していない可能性があります。
自転車を返さずに次の目的地へ移動できますか?
シェアサイクルなら、市内17か所のステーションのどこでも返却できます。大王わさび農場や国営アルプスあづみの公園、しゃくなげの湯、豊科駅・明科駅などにもステーションがあるため、片道だけ自転車を使う使い方が可能です。レンタサイクル店の乗り捨ては、しなの庵の場合は安曇野市内の宿泊施設に限られ、駅や観光施設には返せません。
1日でどのくらい回れますか?
王道の周遊ルートは約9kmで走行時間は40〜50分程度なので、走ること自体は負担になりません。実際の制約は施設の閉館時刻です。碌山美術館の最終入館は閉館の30分前、大王わさび農場は12〜2月は16:00に閉まります。17時を実質のタイムリミットとして逆算すると組み立てやすくなります。詳しい時間の組み方は安曇野の日帰り観光モデルコースで解説しています。
まとめ|「借り方」を先に決めれば、あとは自由に走れる
穂高駅を起点にしたレンタサイクル観光は、走行距離そのものは大きな壁になりません。王道ルートは約9km、走行40〜50分です。つまずくのはたいてい、自転車を借りる段階です。
- 短時間・現金派なら、しなの庵(1時間200円〜、ただし雨天・冬季は休業)
- 冬に借りるなら、ひつじ屋(冬期も10:00〜17:00で営業)
- 電動アシストで長時間、または乗り捨てたいなら、シェアサイクル(12時間上限1,500円、クレジット決済のみ)
この3択を先に決めてしまえば、あとは東側の平坦なわさび田エリアを流すか、西側の山麓へ伝説をたどりに行くかを選ぶだけです。回りたいスポットを先に決めたい方は安曇野観光のおすすめスポット13選を、半日で効率よく回りたい方は安曇野を半日で巡るモデルコースをあわせてご覧ください。
雨の日や冬期など、自転車という選択肢が使えない日もあります。周遊バス・デマンド交通・定額タクシークーポンまで含めて移動手段を比べたい方は、車なしで巡る安曇野観光モデルコースで料金と使える時期を整理しています。
※料金・営業時間・運行期間は変更されることがあります。この記事の情報は2026年8月時点で各公式サイトを確認したものです。お出かけ前に、しなの庵、ひつじ屋、HELLO CYCLING、安曇野市観光協会の各公式情報で最新の内容をご確認ください。
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